「ミクロ電子の力」

工業用マイクロ波加熱装置の特徴

導波管と工業用マイクロ波加熱装置の特徴

ミクロ電子の社員をご紹介いたします

マイクロ波応用加熱装置の製造において、個人の技術力はもちろん、チームワークは非常に重要な要素です。
ミクロ電子では、工程別に分けたプロフェッショナル達が、1台のマイクロ波応用加熱装置に取り組みます。
ミクロ電子の誇る各部門の担当者が、「ミクロの力」をご紹介します。

マイクロ波応用加熱装置に携わる
ミクロ電子のプロフェッショナル達!

技術部 技術課 入社3年

マイクロ波を発生させる機械の調整や、基盤の調整をしています。

大きな機械の中に含まれる、マイクロ波を発生させる機械部分の調整をしています。
調整する台数は一日で1~4,5台ほど、時には20~30台程やったりと、量は日によりますね。
あとは、基板の調整作業です。これも一日で多くの数を作業し、時には1週間で5,60枚ほど調整することも。
印象深かった仕事が、入社して2ヶ月目に行った3泊の出張です。
お客様先への、機械導入後のメンテナンスで伺ったのですが、そこで初めて自社の製品と対面しました。
まだ右も左もわからない状態でしたが、「発振器の交換」という初めて行う作業を任されたんです。
先輩から丁寧に教えられながらも、苦労してやり遂げられてうれしかったですね。
どんどん実践させてもらえる風土なので経験が積めますし、現場で得た知識は他の現場でも活かせるな、と感じました。

魅力的で飽きない仕事、それがお客様の役に立つ瞬間。

基板や回路、小さな部品等、色々なものが並んでいるのを見るのが好きなんです。
同じことを繰り返すような作業でも違った発見が何度もあったり、基板をたくさん調整している時も基板ひとつひとつに少しずつ違いを見つけたり、仕事をしていて飽きませんね。
分からないことはすぐ先輩に聞けるので、どんどん知識もつけられます。嬉しかったのは、そうして自分が調整をした装置が実際に機械に組み込まれた時。
お客様の役に立てるんだ、とやりがいを実感しました。いまは、自分で決めた時間内に作業を終わらせる、という自分ルールをよく設定しています。
一つひとつの仕事を最短時間で終えられれば、他にも色々な仕事ができるからです。
今はすでにできたものの調整の仕事がほとんどですが、いつかはイチから設計する仕事に挑戦してみたいですね。

生産部 設計課 機械設計グループ 入社4年

新機能検証用装置の組み立てに携わっています。

私が現在取り組んでいる仕事は既存製品に付加価値を付けるため、どのような性能にするかをテストする装置の組み立て、調整作業です。
具体的には、まず設計された図面に基づき、必要な部品の製造の依頼を社内もしくは外部会社へ依頼。
部品が手元に届いたら、図面にそって組み立てをスタートし、組み立て後の電気配線のサポートまで着手。
そして、装置の完成後の機能調整まで幅広く携わっています。
仕事のやりがいは、装置完成までのプロセスをイメージしながら組み立てることと、時にお客様のところへ先輩社員と出向き、実際の機械を見ながらどこをメンテナンスすべきかを考えることができることですね。
そのため、私のように根っからの機械好きにはたまらない会社だと思います。
今後は、現在培っている知識・経験を活かして、設計をやりたいです。

自ら手掛けた製品に対して、お喜びいただいたお客様の表情を見た瞬間。

入社してから半年後の2016年秋頃に、お客様向けの製品の組み立てを1台担当することになりました。
この担当として声をかけてくれた時は、不安よりもわくわくした気持ちでいっぱいだったところが本音です。
そして、組み立て、電気配線のサポート、そして製品の調整まで幅広く着手し、完成した製品を納品することになりました。
実際、お客様先へ訪問し、納品立会いをしたのですが、その時のご担当様の新しい装置に対するわくわく、いきいきした表情を目の当たりにした瞬間が、本当に嬉しかったですね。
これからの目標は直接お客様との打ち合わせも踏まえながら、設計の段階からニーズに適した製品を1台でも多く手掛けていき、お客様が心からお喜びいただけるものをつくっていきたいですね。

技術部 技術課 入社7年

各種製品のプログラムや調整を担当しています。

自社設計の製品に使用するプログラム制作や、製品で起きた問題を解決しています。
具体的には製品を実際に動作させた上で調整し、全てが正常に動くか確認していきますが、正常に動かなかった場合にプログラム修正や基板修理、そして再生産も踏まえながら、製品の問題を解決し品質を高めています。
またプログラムは、一般的に知られるパソコンのものではなくマイコンを利用するため、電子回路からプログラムまで幅広く手掛けられることが仕事への醍醐味です。
設計段階から不備が生じないように慎重に取り組んでいますが、使用環境が違えば思わぬ不備が出る事もあり、マニュアル通りに検査するのではなく、動作音を聞くなどして細かくチェックすることを大切にしながら仕事に取り組んでいます。
こうした取り組みにより、お客様の課題解決につながると大きなやりがいを実感できます。

不備なく動作することが確認でき、お客様に喜んでいただいた瞬間。

業務の中で、工事やメンテナンスなどお客様先へ出張することがあります。
1年に数回程度と頻度はそれほど多くはないですが、案件によっては1週間程度を要することも少なくありません。
具体的な作業内容は、装置の追加設置や、電気の配線、そしてマイクロ波発振器の追加やメンテナンスなどが中心となりますが、工事が無事終了し、不備なく動作することが確認できた時にはホッとすると同時に喜びを実感しています。
加えて、お客様より製品を褒めていただいた時は本当にうれしい瞬間です。

営業部 営業課 営業技術グループ 入社7年

お客様の課題をマイクロ波で解決する仕事です。

「1分で製品の温度を100℃以上上げたい」、「今まで24時間使っていた乾燥工程を1時間以内にしたい」等、世の中には加熱や乾燥に課題があるお客様が多数おり、マイクロ波はそれらの課題を解決するポテンシャルを秘めています。
 マイクロ波についてお客様に説明し、課題を共に解決できるか実証実験を経て、生産装置を納めマイクロ波利用を拡大していくことが営業技術の仕事となります。
 マイクロ波にも得手不得手、メリットデメリット、そもそも有効か否か等、考えることは多くありますが、マイクロ波が有効であれば自動車、建材、医療、食品、化学といった様々な業界で利用されます。逆に言えばあらゆる業界と関わることが可能です。

実験設備や技術を新規開発して課題を解決できる範囲を拡げ、受注を増やす。

既存の設備や技術のみでは解決できる案件に限りがあるため、新たに開発を進めることも重要となります。実際にコンベアベルト装置向けの幅広いマイクロ波漏洩防止フィルタを開発し、実験設備に組み込んだ際は食品関連やセラミックの乾燥装置受注に繋がっています。また、マイクロ波加熱中の広範囲を温度測定できる視野角の広いフィルタを開発したことで、従来であれば温度測定が困難で諦めていた案件が継続しています。
新規開発を行う上でも、様々な分野のお客様に対応する意味でも、新しい知識やアイデアを求めて展示会や学会に参加して知見を広めることも仕事です。既存の設備や実際に稼働している生産装置を見て、使われ方や問題点を見出すことも技術の向上に繋がります。
これら新しく得た知識を個人で完結するのではなくデータベースとして残していくことが営業技術の課題となるでしょう。

生産部 設計課 機械設計グループ 入社11年

2DCADを使用しての装置設計。様々な視点から物事を考え装置設計に反映させます。

“装置の機械設計に携わっています。お客様の要望を基に設計依頼を受け、2DCADを使用して設計を始めていきます。
このとき、強度やコストのことを考えたり、様々なケースの仮説を立ててブレストをしながら設計を進めていきます。
何度も何度も試行錯誤を繰り返しますし、上司からのOKも一度でもらえることはそれほど多くありません。
だからこそ、自分で考え、話し合いをし、設計するというやりがいと達成感があります。
お客様の要望も年々厳しくなり、海外向けの装置も多く手掛けるため、同じものを作ることはほとんどありません。ですから、毎回新鮮な気持ちで設計に取り組むことができます。こうした中で完成した装置が上司やお取引先から高い評価をいただいたときは、本当に嬉しいものです。”

初めて一人で手掛けた仕事で得た高評価。嬉しい気持ちでいっぱいでした。

“私が一人で担当した最初の仕事は、自動車のゴムパッキンを製造する装置に取り付けるための温度計でした。
マイクロ波によって加熱されたゴムの温度を測定するのですが、加熱したゴムからはタールなどが煙となって出てきます。
それが温度計のレンズに付着すると正確な温度が測れません。また、温度計は熱に弱いため、温度が上がらないよう工夫する必要があります。
そこで、エアで温度計を冷やしたり、レンズが汚れないようにするなど、様々なところに工夫を凝らしながら取り組みました。
こうして設計した温度計が、上司から装置組み立ての段階で高い評価をもらえたことは、本当に嬉しかったですね。
一人で取り組んだ分、達成感も充実感も一際大きかったことを覚えています。”

技術部 技術課 入社12年

デバイスの設計および評価。日々、学ぶことの多い仕事です。

マイクロ波デバイスおよび発振器(ジェネレータ)の設計や、マイクロ波の動きによってどう加熱されるかといったシミュレーションを手掛けています。
当社のマイクロ波デバイスは10年、20年と使用されることが多いため、頑丈で信頼性の高いデバイスを供給することが使命です。
一方、お客様からのご依頼を受け、ニーズを聞き出したうえでシミュレーョンを行い、要求に合ったデバイスを作ることもあります。
また、新製品となるデバイスの評価を行うことや、サービス課のサポートとして、故障したデバイスの修理やお取引先で起こった不具合の検証をすることがあります。
豊富な知識経験が活かされる仕事ですから、疑問に思ったことや分からないことをそのままにしないことが大切。
疑問点を解決していくことで、多くの知識や技量が備わります。

新たな挑戦が今後のチャンスに繋がる。だから携われることが嬉しい!

私が開発課に所属していた頃、ある大手企業から「マイクロ波の新しい効果を実験してみたい」というお話をいただいたことがありました。
そこで私は、マイクロ波の照射方法や照射されたワークの加熱状態をシミュレーションし、新しい実験装置を作りました。
お客様と一緒に何度も実験と改良を重ね、最終的に「面白い結果が得られた」という言葉をいただくことができました。
効果の内容は企業秘密なため詳細を知らされませんでしたが、作る側のマイクロ波技術者としてのやりがいを実感できました。
今後も新しいことに何でも挑戦していきたいと思っています。

生産部 設計課 機械設計グループ 入社13年

“装置に関わる人”皆に喜ばれる設計を心がけています。

設計課として、マイクロ波装置の機械設計に携わっています。
お客様から『こんな仕様の装置を導入したい』と注文を受けたら、ご要望を具現化するための方法をあらゆる角度から検討し、設計します。
完成した装置がお客様先でもキチンと稼働するのを確認するまでが一連の業務です。
設計の際特に大切にしているのは、お客様や実際に装置を扱うオペレータの方たちが“何を求めているか”をしっかり考えること。
なるべく低コストかつ、コンパクトで使いやすい造りになるよう心がけています。
自分なりの工夫が喜ばれ、「これいいね!」と声をいただけた時の嬉しさはなんとも言えません。
今後も経験を重ね、新しい機構・構造にもチャレンジしていくことで、お客様のご要望をさらに広い視点から解決できるスキルを身に着けたいと思っています。

絶え間ないトライ・アンド・エラーの先にある成功がやりがいに。

機能上・安全上の理由により、稼働中の装置から“電波”が漏れないようにするのが設計の基本なのですが、新しい機構を用いた装置等では電波漏れが発生してしまうことも。
そんな時はすぐに原因を探り、新たな理論の組み立てとトライ・アンド・エラーを繰り返しながら解決案を模索していきます。
様々な試行錯誤を経て、ようやく自分の思った通りに装置が動いた時が、最もやりがいを感じる瞬間です。
そうして不具合に対処していくうちに、どんどん自分の中の引き出しが増えていくのも醍醐味の一つ。
以前使った手法の応用で別の問題を解決出来るなど、日々の経験が確実な成長に繋がっていると実感できます。
また、月並みですが、自身が設計した装置が実際に活用されているのを見た時も、「この仕事を選んで良かった」と嬉しくなりますね。

生産部 設計課 電気設計グループ 入社14年

お取引先のニーズに合わせた製品作り。企画・実験から手掛けます。

電気設計の仕事に携わっています。
お取引先によってニーズが異なるため、手掛ける製品は一品一品がオーダーメイド。
ですから、顧客ニーズはしっかりと把握することが大切です。
担当者との打ち合わせに始まり、社内での打ち合わせ、AutoCADを使っての設計、タッチパネルの作画およびシーケンサーのプログラム作成、装置の調整、現地での立ち上げと、設計から納品までを一貫して行います。
こうした業務の中で私が心掛けているのは、お取引先の作業者の立場になって使い勝手を意識すること。
限られた納期の中で取り組む業務ですから、スケジュール管理や設計の変更など、大変なことも少なくありません。
ですが、自分の設計したものがお取引先から評価されたときは大きな達成感を得ることができます。

お取引先からの評価と共に得た“知識”と“信頼”。

自動車部品に関する、ある部品装置を手掛けたときのことです。
通常は6ヶ月ほどある納期が、この案件では3~4ヶ月と短いものでした。
最初の打ち合わせの段階で仕様が決まらず、細部に至るまで自ら積極的に提案・確認を繰り返しました。
その後も、決まりかけていたものが変更になったり、お取引先が指定する部品メーカーの製品を理解するなど、構成をうまく組み立てる必要がありました。
納期が短かったこともあり、必死になって取り組みましたね。
結果的に、立ち上げの際にお取引先から「これはいい!」というお言葉をいただけたことで、大きな達成感を得ることができました。
製作に携わった装置が、お客様に満足して使用して頂ける事がこの仕事のやりがいです。

生産部 設計課 電気設計グループ 入社16年

機械の設計をし、それを調整する仕事です。

入社からずっと、機械の設計、調整、試運転をするラインを担当しています。
入社から3年目あたりまでは先輩が設計したものの調整を行っていました。
マイクロ波を用いた機械を動かして、評価をし、配線をいじったり等して不具合の手直しをする、先輩に教えてもらいながら取り組んでいました。
4年目以降は設計から自分で行うようになり、作業全体を一人で通して行うため、より効率化を考えるようになりましたね。
先輩の下についていた時のことを思い出して、教えてもらったこと、やってみてよかったことを自分がやりやすい方法にアレンジして、作業に組み込んでいきました。
やることは増えたので大変にはなりましたが、自分の裁量で仕事ができるので、やりがいがあります。

不具合への対処が、新しい受注につながったこと。

自分が機械の不具合を解消したことで、新しい受注につながった時が嬉しかったです。
8年目の時、ある担当のお客様の大型機械で不具合が発生したのですが、実はその案件の前任者はすでに退職していて…基本的な引継ぎは受けていたのですが、応用部分はもう聞くことができなかったので、お客様に直接不具合の様子を聞き、自分で対処法を考えることにしたんです。
結果、2ヶ月かけて不具合の原因をつきとめて、なんとか解消することができました。
そうしたら生産が順調になったとすごく喜んでいただいて、そのまま別の大型機械を購入いただけたんです。
自分の仕事が問題の解消だけでなく、新たな受注獲得にもつながって、とても嬉しかったですね。
今の目標は、お客様の要望を叶えられるような機械を自分で設計すること。
よりお客様の満足度を高めたいです。

生産部 設計課 課長 入社23年

装置の製造における工程管理をする仕事に携わっています。

私の仕事は、クライアントからの依頼に対して、設計から納期までの工程管理です。
依頼案件が新規案件の場合は、クライアント企業へ訪問し、詳細な仕様の打ち合わせを実施後、営業部とのミーティングをしながら仕様を確認し、設計担当者へ実設計の依頼を行います。
こうした設計から納期までのタスク、スケジュール管理まで幅広く携わっています。
業務を手掛ける上で日々心掛けていることは、やるべきことは最後まで完遂すること。
ミクロ電子は自分がやりたいようにやらせてくれる会社であるため、完遂に向けて自分で考えて創意工夫を重ねながら手掛けられることは技術職ならではのやりがいにも繋がっています。
また、設計課の課長としてメンバーが仕事がしやすい環境づくりも私の大切な役割です。
今後も課全体でクライアントの要望にお応えしていきます。

初めてすべての設計を自ら手掛けた装置に対して、お客様が発した喜びの声。

入社5年目に自動車の排気ガスを浄化するセラミックハニカムを乾燥させる装置の設計に携わりました。
上長から「そろそろすべての設計をやってみよう!」と言われて指名され、この新規案件の設計を担当することになりました。
これまでは部分的な設計のみだったので、当初は正直不安もありました。
実際にはCADで全体の設計図をつくり、その後加工するためのフレームだけの図面の設計を手掛けました。
設計を手掛ける中で重要なのは、いかに正確な図面を書くかがポイントです。
自分なりにこれまでの経験・知識を活かしながら取り組んだ結果、当初思っていた以上に、設計図面の作成はスムーズに進めることができました。
そして、この設計した装置の立ち会いの際、お客様より「かっこいい!!」と言っていただけたことが今でも忘れられない出来事ですね。

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